今回は、ビジネス系の資格で人気の日商簿記2級の試験日、合格率、勉強時間などについて触れていきます。
また、独学で合格するコツも紹介します。
日商簿記2級、ビジネス実務法務検定、FPなどの資格を14個保有し経理関係の仕事の経験がある筆者が詳しく解説します。また、日商簿記検定2級に独学で合格した体験談も含め勉強法を説明します。
日商簿記2級とは?
日商簿記検定は、日本商工会議所主催の資格試験です。
事務系資格の中で、何十年も前から非常に人気であり、社会で評価の高い資格です。
一度合格すれば、定期的な資格の更新も必要ないです。
また、数字にも強くなり、経理業務に非常に知識を活かせる資格です。
日商簿記2級に合格することで、経営や経費科目についての知識や、工業簿記の勉強で中小企業の原価計算など製造工場で使う経理の知識が身に付きます。
フリーランス、個人事業主、会社経営者、お金に関わる仕事をしている人にはオススメの資格です。
日商簿記2級の試験日と一年に受験できる回数
日商簿記2級の試験は、1年に3回開催されます。
試験日は、「毎年6月、11月、2月の日曜日」で試験日程の時期は毎年同じです。
年齢や受験回数の制限はなく、合格するまで何度でも受けられます。
また、高校卒業や大学卒業など学歴の要件もなく、誰でも受験できます。
2024年度の統一試験(会場受験)の日程と受験料は、下記のとおり。
- 第168回 2024年11月17日(日) 受験料5,500円(税込)
- 第169回 2025年2月23日(日) 受験料5,500円(税込)
【参照:日本商工会議所HP https://www.kentei.ne.jp/calendar_2024】
日商簿記検定2級の合格点と合格率
日商簿記検定2級の合格点は70点以上
日商簿記2級の試験は、100点満点中70点以上が合格点です。
受験者が何人いても、問題が難しくても70点以上取れば合格です。
そのため、問題が簡単な時は合格率が30%を超える時(めったにない)もあります。
問題が難しい時は、合格率が11.9%(2023年11月の試験)とだいぶ違います。
日商簿記2級の合格率(直近3回)
日商簿記検定2級の合格率の平均は、20%台半ばです。
日商簿記2級の試験問題は、難易度が毎回変わりますので、合格には運も左右されます。
直近3回の合格率をまとめました。
日程
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受験者数
|
実受験者数
|
合格者数
|
合格率
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2024年6月
第167回 |
7,786人
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6,310人
|
1,442人
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22.9%
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2024年2月
第166回 |
10,814人
|
8,728人
|
1,356人
|
15.5%
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2023年11月
第165回 |
11,572人
|
9,511人
|
1,133人
|
11.9%
|
参照:日本商工会議所HP
【https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class2】
日商簿記2級の合格者の勉強時間と勉強期間の平均
この記事の筆者は、日商簿記2級の試験に書店で購入した3冊の本で、独学で合格しました。
筆者は、高校が商業高校でもなく、大学も商学部や経済学部ではないです。
社会人になり0から簿記を勉強しました。
勉強時間は200時間ほどで、勉強期間は4ヵ月ぐらい前に始めました。
日商簿記3級に合格して、その延長線上で日商簿記2級の勉強を始めました。
勉強は、土日に12時間ぐらいかけてやりました。
日商簿記3級に合格後、次の日程に標準を会わせて日商簿記2級をすぐ受験することで、知識をそのまま持ったまま、スムーズに日商簿記2級の合格を勝ち取れます。
4ヵ月ぐらい前から余裕を持って始めましょう。
次に、独学で日商簿記2級に合格した人の平均の勉強時間や勉強期間をインターネットで調べてみました。
日商簿記3級に合格して次の日程ですぐに試験を受けた人は、独学で勉強時間は250~300時間ぐらい、勉強期間は4ヵ月~6ヵ月が多かったです。
間を空けすぎてしまった場合は、独学で6ヵ月~8ヵ月ぐらい勉強期間は必要です。
日商簿記2級のおすすめの勉強法
日商簿記検定2級に合格した筆者者の体験談として、一番大事なのは勉強時間ではなく、量と質です。
筆者の勉強法は、最初に買った3冊の本のうちテキスト&問題集がセットになっている商業簿記と工業簿記の本を1冊ずつ、合わせて2冊を最初から最後まで2回読みました。
1回目は、どんなことが書いてあるか流して読み、2回目はじっくり読みながら内容を理解しました。
それが、終わったら過去問を1回分まず解き、どれくらい理解しているか確認を行いました。
そして、分からないところはテキストを開き繰り返し解きました。
その流れで、過去問を最低6回分は解いて欲しいです。
日商簿記2級は、70点以上取れば合格の試験であり、完璧を求めなくて大丈夫です。
大事なのは、「皆が解ける簡単な問題で計算ミスなど小さなミスをして点を取れないことを防ぐ」ことです。
筆者は、過去問9回分を「2時間の試験時間」を計りながら試験に慣れる練習も兼ねて解いていきました。
過去問を9回分やれば、十分な成果が出せます。
なぜなら、日商簿記検定は過去に出た問題が繰り返し少し形を変えて出ることが多いからです。
過去問をやればやるほど問題傾向が分かります。
日商簿記2級のおすすめの本で独学で合格しよう【おわりに】
日商簿記2級の試験について、筆者の経験談も交えて説明してきました。
筆者が受験した時の気持ちとして、「受ける限りには、受験料を無駄にしたくない。合格してやるぞ!」という強い意気込みで勉強に臨みました。
また、お金もかけたくなく自分のペースでやりたかったので、「TAC」や「大原」などの通信教育や通学を選びませんでした。
新品で、テキストと問題集が一緒になっている本2冊と、過去問1冊の合計3冊を使用して独学で合格できました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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